オフショア開発 vs 高給プログラマー
今更だけど「情熱プログラマー」を読んだ。 この本は原著が2009年に初版が発行されていて、オフショア開発が盛んで欧米の高給プログラマーが不安に感じている背景を語っていた。当時はJavaや.NETが流行しており、どちらかを選んでおけば職には困らなかったという。
一方で、Rubyはマイナーで将来性が怪しく、COBOLは限定的な需要はあるもののリタイア間近の老人プログラマーが書いていたらしい。
AI vs プログラマー
どこかで聞いた話だなと思った。AIに仕事を奪われるのでは?という話に重ねられずにはいられなかった。
新しい何か vs プログラマーという構図は変わらないみたい。 また、AI時代におけるRubyも然り。日本でRuby(Rails)が使えたら食べるのに困ることはない(はず)。ただ、最近は静的型付け言語が流行っている。型安全であるかにかかわらず、言語標準で型を定義できるTypeScriptやRustなどは、AIコーディングの支援を受けやすく、エコシステムを活用しやすいと聞く。
私はこの業界に入ってから10年以上となるが、10年前といえば 「C言語だけ学んでおけば食いっぱぐれる事は無い」 と教えられてきた。
mattnさんの2008年の記事である「Webプログラマが勝ち得たもの。そしてWebの今後は」でも似たような話が挙げられていた。
結局のところ技術のブレークスルーは完全には読めないし、進化の速い領域なんで「これさえ身につければ食いっぱぐれない!」なんてことは起きない世界なんだなと思った。
情熱は有限である
色々なすぐにできるTipsが書いてある本だけど、大事なのはこの2つかなと思った。
- 情熱は有限である
- 好奇心で新しいキャリアを築く
先のことは分からないから、自分の情熱を燃やさなくても続けられて、好奇心が赴く先が何かを意識しておこう。 5年後、10年後にまた読んでみたい本だった。